京都発、クラシック音楽を中心としたCD制作スタジオです。自然な響きを大切に、良質なCDの制作を目指しています。

ラグリマ／F.タレガ
アンダンティーノ・ハ長調／M.カルカッシ
練習曲第10番・ヘ長調／M.カルカッシ
マリア・ルイサ／J.S.サグレラス
夜想曲／C.ヘンツェ
小さなロマンス／L.ワルカー
練習曲第9番・ハ長調／M.カルカッシ
鐘の響／J.ペルナンブーコ
練習曲・ニ短調／N.コスト
練習曲「夢」／F.ソル
ワルツ・アンダンティーノ／A.カーノ
練習曲「月光」／F.ソル
悲しみの礼拝堂／V.ゴメス
練習曲第1番・ハ長調／M.カルカッシ
練習曲第18番・ホ短調／M.カルカッシ
「禁じられた遊び」メドレー
雨だれ／G.C.リンゼイ
練習曲第14番・ハ長調／M.カルカッシ
夢（マズルカ）／F.タレガ
旋律的練習曲第23番／I.サビオ
人形の夢／A.バリオス
舟歌／N.コスト

（…）金谷は使い古されて埃をかぶった小品たちを磨き、
鮮やかな輝きを与えて蘇らせている。
「（…）決して真似しないでください」と金谷は述べているが、それは杞憂というもの。
誰でもこのように弾きたくなるだろうが、
真似のできないレベルに仕上がっているのだから。
（現代ギター　2018年9月号）

（…）彼がここで繰りひろげる演奏の数々は、立派に“音楽として”美しい。
ギター党にとっては「あまりにも聴きなれた曲たち」が、
あらたな意味をおびて聴こえることもしばしばである。
（…）ひとつの問題提起をはらんだ、これは秀逸なアルバムであると思う。
（レコード芸術　2018年10月号　準推薦盤）

あ、分かるな、このコンセプト。
つまり、かつてお世話になり、今では疎遠になってしまった小品の数々を、
現在の技術と感性で再生してみようというもの。
そこに生まれるのは、こうした作品に対する懐かしさと感謝と愛情だろう。
しかしそれは同時に、作品を因習からも解放するものだ。
（CDジャーナル　2018年10月号）

クラシックギターの録音としては距離がやや近めながら
音色やダイナミクスの変化を鮮明にとらえており
演奏の起伏の大きさを漏らさず伝える。
距離は近くても音像は広がりすぎることはなく
低音から高音まで自然な大きさにまとまっている点にも好感を持った。
一音一音が明瞭に発音し余韻は良質だが長すぎないので
直接音の美しさを引き出す役割を果たす。
（レコード芸術　2018年10月号　93点）

金谷幸三　Kozo Kanatani

1966年神戸生まれ。
10歳よりギターを始め小林勝夫、岡本一郎両氏に師事した後、1984年渡仏。
パリ国立高等音楽院で、Ａ.ラゴヤ、Ｃ.アルム、パリ国際音楽大学にて、Ｍ.サダノフスキーに師事。南仏、オランダでL.ブローウェルの講習会に参加。音楽院在学中よりラジオフランスの現代音楽番組に出演、新作の演奏に多く携わり、1989年パリ、サルコルトーで現代音楽プログラムによるデビューリサイタルを行なう。
第2回シャントレル国際ギターコンクール優勝。第43回東京国際ギターコンクール３位（邦人最高位）などこれまでに多数の国内外コンクールに入賞。
現代音楽のみならずバロック・古典と幅広いレパートリーにおいて響きに対する美学、音楽に対する愛情を洗練された表現力によって再現するその演奏は、各所で高い評価を得ている。
2011年からは11弦アルトギターの演奏もはじめ新たな響きを追求、活動を行なっている。

ある日、ふとしたことで門を叩いた教室、そこがたまたまクラシックギター教室だった…

決して真似しないでください。
いわゆる「模範演奏」を収録したものではありません。
ギター初心者の頃に一度は弾いて、やがて忘れ去られる小品たち。
それらの小品を、生きた音楽として新たに蘇らせます。
鬼才・金谷幸三が自由な想像力を駆使して演奏、
「音楽」としての魅力を再発見させてくれるアルバムです。

※CDより、一部の曲を試聴できます（約30秒）。

マリア・ルイサ（サグレラス）

夜想曲（ヘンツェ）

雨だれ（リンゼイ）

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