シューマン:ロマンス(タレガ編曲)

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  •  曲目

    R.シューマン:ロマンス(『8つのノヴェレット』Op.21 第1番より)
    (F.タレガ編曲)

     解説

    〈アランブラの想い出〉の作曲者として有名なフランシスコ・タレガ(Francisco Tarrega 1852 - 1909)は数々の作曲作品を残したが、また数多くの編曲も行なった。アルベニスやバッハの編曲は有名だが、あまり知られていない編曲作品も多い。ここではそうしたタレガの編曲作品を紹介していきたい。そこにはギターという楽器の表現力を追求するとともに、ピアノ等にも伍する楽器としての地位を高めたいというタレガの想いが見て取れるだろう。
     この〈ロマンス〉の原曲は、シューマンの〈8つのノヴェレット 8 Novelletten〉Op.21の第1曲、その中間部のトリオから採られている。原曲には「ロマンス」との記載はなく、このタイトルはタレガの創意ではないかと思われる。とはいえ、いかにも“ロマンス”らしい曲調であり、かつシューマンらしさにも溢れた作品であり、愛奏してほしい作品である。タレガの編曲作品は原曲が詳らかでないものも多いが、この〈ロマンス〉もそうした作品であった。しかしネット上では複数の方が調査結果を公表されていて、参考とさせていただいた。そうした方々の努力に謝意を表したい。
     楽譜はベルベン社の「タレガ・ギター作品集第4巻(編曲作品集)」(E.1534B.)を元に、表記上の問題点などは適宜修正を施し、セーハ記号等は現代的な表記に改めた。使用者の便宜のため、「タブ譜無し」「タブ譜付き」それぞれを用意した。好みに合わせて使用していただきたい。

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